ソーシャルメディアや大手Q&Aサイトの健康相談欄を検証すると、「足の指をぶつけたが歩けたので放置した」というユーザーによる切実な後悔の告白が大量に確認できます。
「小指を角にぶつけて紫に腫れたが、仕事が休めず歩けたので湿布で耐えた。2ヶ月経っても靴を履くと激痛が走り、整形外科に行ったら骨が外側にへの字に曲がったままくっついていた。元の骨に戻すには一度骨を切り直す手術が必要と言われた」(30代会社員・Xへの投稿より)
「知恵袋で『歩けるなら打撲』という回答を信じて1ヶ月放置。痛みが引かないため受診したところ、折れた部分が癒合せず『偽関節(ぎかんせつ)』になってグラグラ動いていた。最初から2週間固定していれば治っていたのにと後悔しかない」(40代女性・知恵袋投稿より)
都内の整形外科クリニック院長は、こうした現場の実態について次のように警鐘を鳴らします。
「足の指の骨は非常に小さく血流も繊細です。不全骨折(ヒビ)を『歩けるから』と放置して日常生活の歩行ストレスをかけ続けると、骨折部が擦れ合って仮骨の形成が阻害されます。最悪の場合、骨同士がつながらない偽関節化を招いたり、骨がねじれた状態で固まる『変形治癒』を起こします。足指が変形すると、靴を履くたびに突起部が圧迫されて難治性のタコや魚の目ができ、歩行バランスが崩れて反対側の膝や腰にまで二次的な慢性痛が波及するのです」(整形外科専門医談)