足の爪を押すと痛い原因は?巻き爪・化膿の危険サインと受診の目安

足の爪を押すと痛い原因は?巻き爪・化膿の危険サインと受診の目安

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皮膚科や形成外科のフットケア外来を取材すると、患者の多くが「痛い部分の爪を切り落としたら、かえって痛みが耐え難いレベルになった」という共通の苦悶を告白します。大手医療機関のフットケア担当医は、「爪が刺さって痛むため、家庭用の爪切りや眉切りバサミで無理やり斜めに切り落とし、翌日から歩けないほどの腫れと肉芽を形成して駆け込んでくる患者が全体の6割を超える」と証言します。

実際に重度の陥入爪で手術を受けた30代会社員の男性は、手記のなかで次のように振り返っています。「最初は親指の角を押すと少し痛む程度でした。爪の角が皮膚に触れているのが原因だと思い、爪切りを斜めに深く差し込んで角を切り落としました。その瞬間は圧迫が取れて楽になったのですが、数日後、伸びてきた爪のとがった先端がさらに深部の皮膚へ突き刺さり、親指全体が赤紫色に腫れ上がりました。靴下を履くだけで叫ぶほどの激痛になり、最終的には局所麻酔をして爪の根元をレーザーで焼くフェノール法手術を受けることになりました」。

このような悪循環の背景には、痛みを引き起こしている「主因」と「物理的現象」に対する初歩的な誤認があります。爪の角を深く切り落とすと、爪による支持を失った爪周りの柔らかい肉(側爪郭)が爪の上に覆いかぶさるように盛り上がってきます。そこへ新たな爪が前進しながら伸びてくると、肉の壁に鋭利な爪の先端が直接衝突し、初回よりもはるかに深い位置で皮膚を切り裂くことになるのです。SNSや知恵袋等のコミュニティでも「深爪をしたら爪の横から赤い肉が出てきた」「消毒液を塗っても治らない」という悲痛な相談が絶えず寄せられていますが、その原点のほとんどが「自己流の深爪」という初動の誤りに起因しています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。