スペックシート上の優位性がどれほど高くても、現場での使い勝手や耐久性が伴わなければ長期的な満足感は得られません。空調設備工事業者および施設オーナーへの取材、さらに業界関係者のコミュニティから抽出された東芝キヤリア評判の実態を検証します。
都内で複数の飲食店を展開するオーナーは、東芝の天井カセット形4方向を導入した経緯について、次のように証言しています。
「店舗の改装時、当初は知名度から別メーカーで見積もりを取りましたが、東芝キヤリアを扱う施工会社から『同じ冷暖房能力で、総額が30万円以上安くなる上に電気代も同等まで下がる』と提案を受けました。実際に導入して3年が経過しますが、夏場のピーク時でも冷房の効きが鈍ることは一切なく、月々の電気代も以前の古いエアコンに比べて目に見えて下がっています。初期費用の差額を内装費に回せたため、経営面では非常に満足しています」
また、年間数百件の空調更新工事を手掛ける空調設備会社の現場責任者は、施工目線でのメリットを次のように語ります。
「現場の職人目線で言うと、東芝の室外機は他社と比べて明らかに軽いため、搬入や屋上設置時のクレーン手配が不要になるケースがあります。さらに、旧冷媒(R22など)配管をそのまま流用できる『配管洗浄レス機能』の信頼性が高く、壁や天井を壊して冷媒配管を引き直す大掛かりな改修工事を回避しやすい。工期を短くして即日営業再開したい飲食店やクリニックなどの店舗オフィス用エアコン東芝製品の指定は、施工側としても非常にやりやすいのが本音です」
一方で、操作性に関しては「液晶リモコンのメニュー階層が他社と異なり、細かなスケジュール設定を行う際に最初は戸惑った」「デザインの高級感という点では、グッドデザイン賞などを前面に出している他社の上位パネルに見劣りする部分がある」といった実務的な指摘も見られました。奇をてらった付加価値よりも、冷やす・温めるという基本性能と経済合理性を徹底追及した質実剛健さが、現場から見た東芝の真の姿といえます。