芸能界に激震が走ったのは、2020年6月1日のことでした。長年在籍した大手芸能事務所プロダクション尾木 退所のリリースとともに、芸能活動からの引退が公に発表されました。発表資料には「渡辺麻友 体調不良により芸能活動を続けることが困難であるとの申し入れがあり、心身の回復を最優先に考え、本人の意思を尊重して契約を終了した」という旨が明確に記されていました。
このまゆゆ 引退理由の背景には、単なる一時的な疲労にとどまらない、深刻なバーンアウト(燃え尽き症候群)がありました。2019年前半、NHK連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインの同僚アニメーター・三島茜役を好演したなつぞら 渡辺麻友の姿は、多くの視聴者に本格派女優への転身を印象づけました。しかし、同作のクランクアップを迎えた2019年秋頃から急速にメディア露出が減少し、レギュラー番組の出演見合わせやSNSの更新停止が続いていました。
当時、現場を共にしていたドラマ制作関係者は「現場では一切の妥協を許さず、セリフの完璧な暗記はもちろん、作画の手元シーンにまで徹底的にリアリティを追求していた。しかし、カメラが止まると酷く痩せて顔色も優れず、精神的なプレッシャーと極度の疲労が限界に達しているのは誰の目にも明らかだった」と証言しています。自らに課す高いハードルと、周囲の期待に応え続けようとする責任感が、心身のキャパシティを限界まで追い詰めていた実態が浮かび上がります。