SNSやネット掲示板上では、山城高校に対して「部活動優先で受験対策が疎かになるのではないか」「いわゆる自称進学校化しているのではないか」といった懐疑的な書き込みが見受けられることがあります。しかし、教育現場の視点から丹念に観察すると、これらの言説は実態と乖離した一面的な見方に過ぎません。
山城高校が多くの管理型私立高校や自称進学校と決定的に異なるのは、「課題や補習による強制的な縛り付けを行わない」点にあります。週末に大量の無意味な課題を課したり、早朝から夕方まで強制補習で拘束したりするスタイルではありません。教員陣は進路相談や個別添削において極めて献身的ですが、自発的に質問に来ない生徒に対して手取り足取り干渉することは稀です。
この「生徒の自主性を尊重するシステム」こそが、ネット上での評価が二極化する根本原因です。自ら目標を定め、部活動の隙間時間を見つけて予備校や自習室を活用できる生徒にとっては「青春と学業を最高レベルで両立できる理想郷」となります。しかし、誰かに管理されないと勉強できない受け身の生徒にとっては、「部活の疲労を言い訳に学力が低迷し、気づけば関関同立にも届かない位置まで後退してしまう」という厳しい現実に直面します。ネットの悪評は、後者のパターンに陥った層の不満が表出したものと分析できます。