Q1:マラセチア毛包炎は放置しても自然治癒しますか?
A1:極めて軽微な場合を除き、自然治癒を期待するのは困難です。マラセチア菌は皮脂をエサにして毛細組織の奥深くに留まるため、環境が変わらない限り数ヶ月から数年にわたり慢性化します。放置すると毛包壁が破壊されて炎症が深部へ進み、色素沈着やクレーター状の瘢痕(跡)として一生残るリスクが高まるため、早期の薬物治療が強く推奨されます。
Q2:市販のニキビ用スキンケアやオロナインを塗り続けても大丈夫ですか?
A2:逆効果になる可能性が高いため推奨できません。オロナイン(クロルヘキシジングルコン酸塩)や一般的なアクネ軟膏は主に細菌を対象としており、真菌に対する効果は限定的です。また、軟膏基剤に含まれる油分(ワセリンやオリーブ油等)がマラセチア菌の栄養源となり、かえって菌の増殖を助長してしまう事例が多発しています。
Q3:赤みは消えたのに、背中に茶色いシミのようなブツブツ跡が残っています。再発ですか?
A3:触って平らであれば、菌による炎症は終息した後の「炎症後色素沈着」です。これはカビが残っているのではなく、炎症の刺激でメラニン色素が沈着した状態を指します。抗真菌薬をこれ以上塗り続ける必要はありません。肌のターンオーバーとともに通常3〜6ヶ月程度で自然に薄くなりますが、ビタミンC誘導体のローション塗布や皮膚科でのトラネキサム酸内服などが色素沈着の早期回復に有効です。
Q4:シャンプーやトリートメントの成分が背中に付着することも原因になりますか?
A4:大いに関係があります。トリートメントやコンディショナーに含まれる高級アルコールや植物性油分、カチオン界面活性剤は皮膚に吸着しやすく、毛穴を塞いでマラセチア菌の培地になり得ます。入浴時は「髪を洗って完全に流した後に、最後に体を洗う」という順序を徹底し、背中にヘアケア成分を残さない工夫をしてください。