ネット検索で「カードショップ」と入力するとサジェストに浮上する「陰キャ」というワード。かつてTCGが一部の熱狂的オタク層に支えられていた平成から令和初期にかけてのステレオタイプが、今なお根強く残っている証拠といえます。しかし、一般社団法人日本玩具協会の統計や各TCGタイトルの大会動向を追うと、利用者の属性は過去5年で大きく地殻変動を起こしています。
実際の店舗を観察すると、客層の内訳は大きく4つのグループに細分化されていることが分かります。
- 競技・ガチ勢(約35%):大会優勝やCS(チャンピオンシップ)上位を目指す層。学生から30代社会人まで幅広く、真剣ゆえに無駄口を叩かず黙々とプレイする。
- ライト層・友人同士(約30%):友人同士でフリープレイを楽しむ層。カジュアルな服装で訪れ、一般的なゲームファンと変わらない雰囲気を持つ。
- コレクター・投資層(約20%):高額カードのシングル買いや未開封パックを求める層。対戦スペースには入らず、ショーケースの前で品定めを行う。
- ファミリー・親子連れ(約15%):休日の昼間を中心に増加している層。親がルールを把握し、子どもと一緒にデッキを組む光景が日常化している。
トレカショップにおける陰キャの割合が100%に近いという認識は、もはや実態と乖離しています。ただし、カードゲームオタクに対する偏見が完全に消滅したわけではありません。コミュニケーションを苦手とする一部の層が、特定のコミュニティ内で独自の言語体系や仲間内だけのハイテンションなノリを形成している場面に遭遇すると、外部の人間には「異様な空間」に見えてしまうのが実情です。