ネットカルチャーの歴史において、トップVTuberの前世特定は日常茶飯事となっていますが、葛葉と「そにろじ」の関係性については、ファンダムのみならずゲーム業界関係者の間でも周知の事実として語られるケースが少なくありません。では、なぜここまで同一人物説が確実視されているのでしょうか。その背景には、偶然では片付けられない複数の客観的根拠が存在します。
第一の根拠は、声質・イントネーション・特有の笑い声の一致です。そにろじが過去にTwitchやニコニコ生放送で行っていた配信アーカイブと、葛葉の配信音声を波形分析・聴感比較すると、特徴的なハスキー気味のハイトーンボイス、言葉に詰まった際に出る独特の語尾「〜やんけ」「ナイスぅ」、そして引き笑いのリズムに至るまで完全に一致しています。関係者の間でも「声帯の癖は偽装しきれない」と評されるレベルの類似性です。
第二の根拠は、『League of Legends』における卓越したプレイスキルと使用チャンピオンの重複です。そにろじは当時、国内サーバー最上位である「チャレンジャー」「マスター」帯に到達していた屈指の実力者でした。特に難関チャンピオンとされる「ヤスオ(Yasuo)」や「エコー(Ekko)」のプレイスタイル、操作の癖、画面の視点移動速度は、葛葉がゲーム配信で見せる神業プレイと酷似しています。単にゲームが上手いという域を超え、競技シーン経験者特有のミクロ操作が随所に見受けられます。
第三の根拠は、活動時期のシームレスな移行タイムラインです。そにろじは2018年2月頃を境に表立った配信活動をフェードアウトさせ、同年3月上旬に事実上の引退状態となりました。そして直後の2018年3月8日に、個人勢VTuberとして葛葉が突如デビューを果たしています。さらに、好物として挙げる「午後の紅茶(ストレートティー)」への強いこだわりや、生活リズムの乱れ方といったパーソナルな情報の一致も、ファンの確信を深める要因となりました。