「おならが腐った卵の臭い以上に、肉が腐敗したような異様な臭気を放っている」——こうした異変を覚えた際に、最も警戒すべき病態が大腸がん初期症状とおならの連動です。大腸がん自体がおならの直接的な原因になるわけではありませんが、腫瘍が結腸や直腸の管腔内に増大していく過程で、決定的な物理的変化をもたらします。
進行した大腸がんは腸の内腔を狭窄させ、便やガスのスムーズな通過を阻害します。狭い隙間に滞留した便は急速に腐敗し、さらに腫瘍組織そのものの表面が潰瘍化して壊死(ネクローシス)を起こすと、血液や分泌液が悪玉菌によって分解され、通常の便臭とは一線を画す「生臭い腐肉のような悪臭」を放出するようになります。以下のサインが1つでも該当する場合は、生活習慣の改善で様子を見る時間を即座に打ち切るべきです。
- 排便してもすっきりせず、常に残便感や腹鳴がつきまとう。
- 便が鉛筆のように細くなり、ペーパーに血液や赤黒い粘液が付着する。
- 下痢と便秘を不自然に繰り返すようになり、市販の整腸薬が一切効かない。
- 食事量を減らしていないにもかかわらず、数ヶ月で体重が3〜5kg以上急減した。
では、いざ専門的な診察を受ける場合、おならが臭い病院何科を受診すべきなのでしょうか。迷わず選択すべき受診先は「消化器内科」または「胃腸科(胃腸肛門科)」です。近隣に専門クリニックがある場合は、鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を実施している施設を選ぶのが最も確実です。「おならの臭いだけで病院に行っていいのか」と恥ずかしがる必要は毛頭ありません。医師にとって排ガスの臭気や性状は、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎、がん性病変を発見するための貴重な臨床診断指標です。早期発見さえできれば、大腸ポリープや早期がんは内視鏡下の切除のみで根治が目指せます。