映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 挿入歌 コード』としても検索数が急増した本曲ですが、リスナーを一瞬で惹きつける独特のポップサウンドを再現する最大のポイントは、「Aメロ(バース)におけるベースラインの半音下降(ライン・クリシェ)」と「4つ打ちのスタッカート・バウンス」の2点に集約されます。
楽曲の基本キーはFメジャー(ヘ長調)、テンポは約178 BPMとかなり速めです。まずは、楽曲の骨格となるバースのコード進行を展開してみましょう。
【Aメロ(バース)の基本コード進行】
| F | Fmaj7 | F7 | Bb |
| Bbm | F | G7 (or G) | C (or C7) |
この進行の美しさは、コードのルート音(最低音)や内声に耳を澄ますと一目瞭然です。
- F(ルート音:ファ)
- Fmaj7(長7度の音:ミ♮)
- F7(短7度の音:ミ♭)
- Bb(3度の音:レ)
- Bbm(短3度の音:レ♭)
- F(ベースがドに戻る、または第2展開形 F/C)
このように、「ファ → ミ → ミ♭ → レ → レ♭ → ド」という美しい半音の下降ラインがコードの背後で流れています。さらに、明るい響きの「Bb(IV)」の直後に、切なさを演出する同主短調のコード「Bbm(IVm:サブドミナント・マイナー)」が配置されている点がジェフ・リンの真骨頂です。ビートルズ(特にポール・マッカートニーのペンタトニックやクリシェ技法)から多大な影響を受けたジェフ・リンならではの、胸を締め付けるノスタルジーと底抜けの明るさが同居する設計になっています。
そしてサビ(コーラス)は一転して、非常にシンプルで力強い進行へと移行します。
【サビ(コーラス)の基本コード進行】
| F | C | Bb | F C |
難解な転調を多用せず、王道の「I - V - IV - I」でストレートに歓喜を爆発させるからこそ、スタジアムで誰もが大合唱できる親しみやすさが保たれているのです。