トマトトーン使い方完全解説!実落ちや奇形果を防ぐ希釈倍率と散布時期

トマトトーン使い方完全解説!実落ちや奇形果を防ぐ希釈倍率と散布時期

トマトトーン使い方完全解説!実落ちや奇形果を防ぐ希釈倍率と散布時期に関する最新の話題を詳しく解説いたします。

園芸店やホームセンターの農薬コーナーに必ず並んでいるトマトトーンは、植物ホルモンである「オーキシン」の作用を模した合成植物成長調整剤(有効成分:4-CPA)です。通常、トマトやナスは雄しべの花粉が雌しべの柱頭に受粉し、種子ができる刺激によって子房が肥大を開始します。しかし、早春の低温期(夜温10℃以下)や梅雨時の日照不足、盛夏の猛暑期(30℃以上)には花粉の稔性(受粉能力)が極端に落ち、受粉が成立せずに落花してしまいます。

日産化学が公開する技術資料によると、トマトトーンの薬液が花柱や子房に付着すると、植物体内では「受粉が完了した」と錯覚するシグナル伝達が起こります。これにより種子が形成されなくても子房が細胞分裂と肥大を促される現象、いわゆる「単為結果(たんいけっか)」が人工的に誘導されます。受粉媒介昆虫の活動が鈍いビニールハウス内やベランダ栽培環境でも、散布さえ正確であれば90%以上の極めて高い確率で着果へ導くことが可能です。

ただし、理解しておかなければならないのは、本剤が「肥料」ではなく微量で細胞の分化を左右する極めて強力な「ホルモン剤」である点です。薬液を植物全体に漫然と散布する殺虫剤や殺菌剤と同じ感覚で扱うと、回復不能な薬害を招くリスクを孕んでいます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。