X JAPANの歴史を紐解く上で、メンバーの変遷はバンドの劇的なドラマそのものです。原点は千葉県館山市にて、YOSHIKIとToshlが高校時代に結成した「X」に遡ります。幾度ものメンバーチェンジを経て、1989年にメジャーデビューを果たした当時の黄金ラインナップは以下の5名でした。
ドラム&ピアノのリーダーYOSHIKI、圧倒的なハイトーンボイスを誇るボーカルToshl、卓越したセンスとカリスマ性でバンドの視覚・音楽面を牽引したギターHIDE、正確無比なリフを刻むギターPATA、そして強烈なグルーヴと存在感を放ったベースTAIJI。この5名で巻き起こした社会現象は、ヴィジュアル系という新たな文化を日本に定着させました。
1992年にTAIJIが脱退後、新ベーシストとしてHEATHが加入し、バンド名を「X JAPAN」へ改称。世界進出を目指す体制を整えました。しかし1997年、Toshlの脱退表明によりバンドは一度解散。さらに翌1998年にはHIDEが急逝し、バンドの復活は絶望視されていました。
奇跡の復活を遂げたのは2007年。2009年には生前のHIDEと親交が深かったLUNA SEAのギタリスト・SUGIZOが正式加入し、HIDEのポジションを空席のまま残す形で「6人体制」として再始動を果たしました。その後、2011年のTAIJIの急逝、2026年のHEATHの急逝という大きな別れを経験しながら、その魂は現在も受け継がれています。