激闘を生き延びた定助でしたが、読者の多くが注目していた「失われた過去の記憶」は最後まで戻りませんでした。
吉良吉影としての過去も、空条仗世文としての思い出も、完全に融合した定助の脳裏に蘇ることはありませんでした。しかし、彼は自らを過去の誰かの代用品ではなく、過酷な戦いを経て歩み出した「東方定助」という一人の人間として受け入れます。
最終話において、定助は生き残った東方家の家族とともに果樹園のフルーツパーラーでケーキを選び、食卓を囲みます。過去の呪縛を乗り越え、自分を愛してくれる人々とともに未来へ踏み出すという、静かで温かな救済に満ちた幕引きとなりました。