「人の性格は顔に表れる」という説に対し、単なるルッキズムや思い込みではないかと疑問視する声も少なくありません。しかし、認知心理学や社会心理学の分野では、人間がわずかな外見情報から相手の内面をある程度正確に察知できることが実験によって示されています。
代表的な知見が、心理学者のハーバード大学研究チームなどが提唱した「シン・スライシング(薄片認知)」です。人間はわずか数十ミリ秒から数秒の短い時間で相手の顔を観察しただけで、その人物の信頼性や外向性、攻撃性などを驚くほど高い精度で推測できることが分かっています。
また、ホルモンバランスも顔立ちと行動傾向に密接に関わっています。例えば、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が多い人は、骨格的に顔の横幅が広くなりやすく、同時に競争心や自己主張が強まる傾向が指摘されています。内面と外見は決して切り離されたものではなく、生物学的・心理学的な相互作用の結果として顔つきに反映されているのです。