ふわふわとした子犬の毛から大人の毛へと生え変わる時期、多くの飼い主が「あれ?うちの子、毛並みがボサボサしてきたかも」と戸惑いを覚える。これは「猿期(サル期)」や「ボサボサ期」と呼ばれる生後半年から1歳前後に起こる生理現象だ。特に毛量の多いポメラニアンの血統と、巻き毛が特徴的なトイプードルの血統が混ざり合うミックス犬では、この生え変わりによる容姿の変化が顕著に表れやすい。
アンダーコート(下毛)の密生度や毛尺が定まりきるまでの移行期には、どうしても毛並みが乱れ、毛玉ができやすくなる。この時期を「可愛くなくなった」と誤解してしまう飼い主は多いが、実は大人への階段を順調に上っている証拠に過ぎない。この過程を経て、毛質やボリュームが安定した美しい成犬へと成長していくのだ。