スマートフォンの普及とSNSの浸透に伴い、検索エンジンや画像投稿サイトには「元少年Aの顔写真」と銘打たれた画像が多数出回っています。しかし、その信憑性を精査すると、大半が真偽不明の情報や悪質なデマであることが浮き彫りになります。
ネット上で確認できる画像は、大きく分けて以下の3つのパターンに分類されます。
第1に、かつて週刊誌に掲載された写真の無断転載・デジタルスキャン画像です。中学校の卒業アルバムや学校行事での集合写真、あるいは前述の週刊文春による遠距離撮影の切り抜きであり、これらは報道資料に基づいた本人画像といえます。
第2に、まったくの第三者を写した誤認・デマ画像です。事件当時や退院後、ネット掲示板などで「これが現在の酒鬼薔薇だ」として無関係な一般男性の写真が晒し上げられる事案が多発しました。肖像権侵害や名誉毀損に発展した事例も多く、安易な拡散は重大な人権侵害を引き起こしています。
第3に、AI生成技術や画像加工によって作られたフェイクポートレートです。特に近年の画像生成AIの進化により、それらしい雰囲気の人物画像が「最新の目撃写真」と称して流布されるケースが散見されます。公式な裏付けのない流出画像は、極めて高い確率で虚偽であると判断するのが賢明です。