日本の住宅における床面積の有効活用は長年の課題だが、天井付近のデッドスペースに着目した点こそが最大のイノベーションだ。足元をすっきりと空けておくことで、ロボット掃除機は障害物に阻まれることなく縦横無尽に走り回れる。掃除のたびに重い物干しスタンドを移動させる徒労感からは、完全に解放される。
さらに、熱気は部屋の上部に溜まるという空気の物理特性も追い風となる。空調の風が直接当たる天井付近に洗濯物を吊るすことで、部屋の低い位置に干すよりもはるかにスピーディーに乾燥が進む。視界から洗濯物を持ち上げるだけで、空間の解放感は劇的に変わり、リビングの美観が保たれる。