磯村勇斗が全国的なお茶の間の人気を獲得した契機は、2017年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』でした。ヒロイン・みね子(有村架純)が働く洋食屋「すずふり亭」の見習いコック・前田秀俊(ヒデ)役を務め、誠実で温かくヒロインを支える姿が幅広い世代の共感を呼びました。料理人としての手さばきや立ち居振る舞いを徹底的に練習して挑んだリアリティのある演技は、若手実力派としての評価を決定づけました。
その後、サウナブームの火付け役となったドラマ『サ道』シリーズでは、「イケメン蒸し男」役としてレギュラー出演。原田泰造や三宅弘城とともにサウナの魅力や日常の機微を語り合う自然体の芝居を披露し、肩の力を抜いたナチュラルな演技の巧さも見せつけました。
朝ドラで培った誠実な青年像と、『サ道』で見せた日常に寄り添う親しみやすさは、彼が演じるキャラクターに「血の通った人間味」をもたらす基盤となっています。