はちま起稿を語る上で避けて通れないのが、長年サイト管理人を務めていた清水鉄平氏の存在です。清水氏はネット上で顔出しを行ったり、自著を出版したりと、一時期はインフルエンサー的な振る舞いを見せていました。しかし、2012年の転載禁止騒動の前後で「管理人を辞任する」と発表しながらも、実際には裏で実質的な運営を続けていたことが露呈し、ユーザーの不信感をさらに買う結果となりました。
さらにネット界を揺るがしたのが、2016年に発覚した「DMM.comによる買収劇」です。ITmediaなどのスクープ報道により、はちま起稿が2014年時点で大手IT企業であるDMM.comに極秘裏に買収され、同社の企業資産として運営されていた事実が白日の下に晒されました。
中立な個人ブログを装いながら、実際には大企業が買収して利益を吸い上げていたという構図は、読者やゲーム業界関係者に巨大な衝撃を与えました。DMMの亀山敬司会長(当時)は買収の事実を認めつつも、批判の大きさを考慮して即座にサイトを他社(株式会社インサイト)へと譲渡・売却することを発表。個人の情報発信ブログが巨大資本に飲み込まれ、企業ぐるみのステマ装置へと変貌していた真相は、当時のWebメディア業界のモラル低下を象徴するスキャンダルとなりました。