パーキンソン病は脳内の神経伝達物質「ドパミン」が減少することで引き起こされます。自覚症状が現れた段階では、すでにドパミン神経細胞のかなりの割合が失われているケースが多いため、日常の些細なサインを見逃さないことが重要です。
代表的な兆候は「運動症状」と「非運動症状」の2つに大別されます。
1. 特徴的な4大運動症状
- 安静時振戦:何もせずリラックスしている時に、手足や指先が細かく震える(文字を書く・物を持つと一時的に止まる傾向)。
- 無動・寡動:歩行速度が極端に遅くなる、歩幅が狭くなり腕を振らずに歩く、声が小さくなる、瞬きが減り表情が乏しくなる(仮面様顔貌)。
- 筋強剛(筋固縮):手首や肘の力を抜いた状態で他人が動かすと、歯車のようにガクガクと引っかかる抵抗がある。
- 姿勢反射障害:立っている時にバランスを崩しやすく、転びそうになった際に足が素早く前に出ない。
2. 運動症状に先行して現れる非運動症状
身体の動きに異常が出る数年前から、「頑固な便秘が続く」「においを感じにくくなる(嗅覚障害)」「睡眠中に悪夢を見て大声を出したり暴れたりする(レム睡眠行動障害)」といった自律神経・睡眠障害が現れることが知られています。これらの予兆に気づき、早期に脳神経内科を受診することがその後の生活の質を大きく左右します。