二人の運命を大きく変えた分岐点といえば、やはりM-1グランプリの決勝ステージだろう。あの夜、彼らが見せた漫才は、従来の「きっちり作り込まれたネタ」とは一線を画していた。
ともしげに自由に泳がせ、それを芝が現場処理していくライブスタイルの漫才。審査員や視聴者に「今、目の前で何かが起きている」という臨場感を強烈に植え付けた。ネタの精度や完成度を競う風潮が強かった賞レースにおいて、ライブ感とハプニングをそのまま武器にするスタイルはまさに革命的だったと言える。あの日以降、モグライダーの提案したスタイルは多くの若手芸人にも多大な影響を与えた。