華々しい俳優デビューを果たしたものの、その直後から彼は想像を絶する不遇の時代を迎える。最大の障壁となったのは、皮肉にもモデルとして武器だった「189cmの身長」と「二枚目すぎる容姿」だった。
当時の日本映画界やテレビドラマ界では、共演女優との身長差がつきすぎるため、画面に収まりきらないという理由でキャスティングを敬遠されるケースが相次いだ。さらにバブル崩壊に伴う投資の失敗で多額の負債を抱え、仕事も激減。「モデル出身のハンサム俳優」という固定観念のレッテルに苦しみ、パチンコで食いつなぐような極貧の数年間を余儀なくされた。だが、彼は諦めなかった。劇団の舞台に立ち、脇役でも泥臭く下積みを重ねることで、演技の骨格を泥臭く鍛え上げていったのだ。