「うなぎ四代目菊川」の代名詞とも言えるのが「名物 一本重」です。他店ではなかなか見られないこの豪快なメニューを成立させている背景には、老舗問屋ならではの明確な3つの強みがあります。
第1のこだわりは、徹底した素材の目利きです。母体である「中庄商店」の職人が、その時期ごとに最も脂が乗った最高品質の鰻(約300g前後の肉厚な良質鰻)を厳選。泥臭さを完全に抜くために専用の立場(たてば)で清らかな地下水にさらし、最高の状態に仕立ててから店舗へ届けています。
第2のこだわりは、蒸しを入れない「地焼き」の炭火技術です。関東風のように蒸す工程を踏まず、最高品質の備長炭による強火の遠火で短時間で焼き上げます。炭火の香ばしさをまとわせつつ、皮目はクリスピーに、中は肉厚な身が持つ水分と脂でふんわりと蒸し焼き状態にする技術は、熟練の焼き師だからこそ成せる業です。
第3のこだわりが、一本重専用に開発された「信楽焼」の特注器です。鰻を丸ごと収める細長い特注重箱は保温性に優れており、最後の一口まで焼きたての温かさと香ばしさを損なわずに堪能できる工夫が施されています。