行政機関の報告に目を向けてみよう。消費者庁および独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)には、家庭内でのベビー用家具にまつわるヒヤリハットや重傷事例が継続的に寄せられている。事故情報データバンクを開くと、ベルトの締め忘れによる抜け出しや、フレームの不意の外れによる急な転落報告が確認できる。
とりわけ動きが活発になる1歳前後の乳幼児は、大人の予想を超える力で身を乗り出したり立ち上がろうとしたりする。ほんの数秒、キッチンに調味料を取りに行った間に起きた転落事故が、頭部打撲や骨折といった重大な結果につながる事態も報告されている。