近年、特に女性客を中心に爆発的な人気を博しているのが、極細の針を用いて描く「ファインライン」や、自然の植物をモチーフにした「ボタニカルタトゥー」だ。主張しすぎず、アクセサリー感覚で身につけられるこれらのスタイルは、女性彫り師が得意とする領域でもある。
髪の毛ほどの細さの線を破綻なく肌に定着させるには、極めて高い集中力と繊細なタッチが求められる。「皮膚の厚さや柔らかさは、部位や体質によって一人ひとり全く異なる」と語るあるアーティストは、一人ひとりの肌の状態を見極めながら針の深さをミクロン単位で微調整するという。こうした妥協のない手仕事が、洗練された表現を求める人々を魅了してやまない。