この大一番で最もフットボールファンを痺れさせるのは、間違いなく久保建英とジュード・ベリンガムによる若き司令塔同士の対決だろう。スペインの地で異彩を放ち続ける久保は、高精度の左足と相手の逆を突く緻密なドリブルで相手防衛網を切り裂く。対するイングランドの至宝ベリンガムは、規格外のフィジカルと圧巻の戦術眼を兼ね備え、中盤からゴール前への鋭い侵入で幾度となくチームを救ってきた。
ラ・リーガの舞台で幾度も火花を散らしてきた二人が、代表のユニフォームを纏って衝突する意味は重い。右サイドから内側へカットインし、決定的なラストパスを狙う久保。その動線をシャットアウトすべく、屈強な体躯で壁として立ちはだかるベリンガム。バイタルエリアでの一瞬の駆け引きが、この試合の勝敗を根底から左右する。