眠れない時に無意識にとってしまいがちな行動の中に、睡眠の質を著しく低下させる要因が潜んでいます。最大の敵はスマートフォンから発せられるブルーライトとコンテンツの刺激です。
夜間に強い光を浴びると、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が抑制され、脳は昼間だと錯覚してしまいます。さらにSNSや動画視聴による感情の起伏や情報処理は、脳を急速に覚醒状態へと引き戻します。眠気を感じない時であっても、スマートフォンの画面を見ることは完全に避けなければなりません。
また、「あと何時間しか眠れない」と時間を気にして何度も時計を確認する行為も危険です。残り時間を計算することは無意識に焦りとストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を促し、覚醒度を高めてしまいます。夜間は時計を視界に入らない位置へ移動させておくのが賢明です。
手っ取り早く眠るための「寝酒(アルコール)」も厳禁です。アルコールは入眠を一時的に早めるものの、代謝の過程で生じるアセトアルデヒドが交感神経を刺激し、中途覚醒や浅い眠りを引き起こします。結果として睡眠の質を大きく損ない、翌朝の倦怠感に直結します。