高額な修理費用に泣き寝入りしないために、トラブル発生時にオーナー自身が講じるべき具体的なアクションプランをまとめました。
まずは、整備工場へ駆け込む前の「3大セルフチェック」です。第一に、アイドリング状態で「A/Cボタン」をオン・オフした際、エンジンルームから「カチッ」というクラッチ作動音やエンジンの回転数の変化があるか確認します。音が全くしない場合はコンプレッサーの制御系やクラッチ不良が疑われます。第二に、送風モードで風量を最大にしたとき、全吹き出し口から十分な勢いで風が出るかを確認し、ブロアモーターの生死を切り分けます。第三に、助手席足元のエアコンフィルターがホコリで完全に目詰まりしていないか点検してください。単なるフィルターの詰まりで風が遮られていただけというケースも意外なほど多いのです。
整備工場に持ち込む際は、必ず「リビルト品(再生品)での修理は可能か」を担当者に打診してください。リビルト品とは、回収した中古部品を専門メーカーが分解・洗浄し、消耗パーツを新品に交換して検査をクリアしたリフレッシュ品です。新品同等の性能と半年〜1年の保証が付きながら、部品代は純正新品の半額から3分の1程度に抑えられます。さらに、一度の点検で結論を出さず、ディーラーの見積もりを持参した上で「全日本自動車電装品整備商工組合」などに加盟する地域の電装専門工場にセカンドオピニオンを求めることが、数万円単位で出費を削る最大の防衛策となります。