凍りついていた2人の関係が雪解けを迎えた背景には、グループを取り巻く環境の変化と、他のメンバーによる巧みなアシストがありました。最大の転機となったのは、2018年に開設された公式YouTubeチャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』です。
田中樹やジェシーを中心としたメンバーたちは、2人のぎこちない空気を腫れ物扱いするのではなく、「きょもほく不仲」としてあえてエンターテインメントの表舞台に引っ張り出しました。「きょもほくサシトーク企画」やドライブ企画での隣席配置、手押し相撲対決など、密室で強制的に向き合わざるを得ないシチュエーションを継続的に演出したのです。
当初は居心地の悪さを隠せなかった2人ですが、カメラの前で突っ込まれ、笑いに変えられる経験を積み重ねるうちに、「不仲を演じる必要も、意地を張って避ける必要もない」という心理的解放を迎えました。メディアが煽るような単なる「ビジネス不仲」にとどまらず、YouTubeという共有体験を通じて、かつて閉ざしていた心のシャッターを段階的に開いていったのです。
さらに決定打となったのは、デビュー以降に互いがソロ活動で圧倒的な実績を築いた点です。京本大我はミュージカル界の若きプリンスとしての地位を固め、松村北斗は映画や朝ドラで日本中の脚光を浴びました。別々の領域で「SixTONESの看板」を背負って戦う中で、互いへの劣等感や焦燥感は完全に消え去り、「グループを共に支える最強の戦友」としての絶対的リスペクトへと昇華されたのです。