一般的なストラップ付きブラジャーにおいて、バストの重量はアンダーバスト(土台)が70〜80%、ショルダーストラップ(肩紐)が20〜30%の割合で支えられています。肩紐を取り外した瞬間に約3割の吊り上げ支持力が消失するため、適切な補正構造を持たない製品を着用すると、重力と日常動作の振動によって下方向へのズレが生じます。これが、多くの人が直面するストラップレスブラが落ちる原因の根本的な力学構造です。
では、一日中動いても位置をキープできる製品はどのような工夫が施されているのでしょうか。ストラップレスブラがズレない理由を解剖すると、主に以下の4つの技術的要素が集約されています。
- 広幅バックベルトと高密度フック:背中側のベルト幅を広く設計し、3段3列〜4列のホックを採用することで、背部全体の面で圧力を分散しながら摩擦力を最大化する。
- 医療グレードの滑り止めシリコン・ナノファイバー:アンダーテープの内側に肌に優しい防滑素材を配置し、皮脂や汗による滑落を防止する。
- 柔軟性と復元力を備えたサイドボーン:脇部分に樹脂製ボーンを内蔵し、バストの横流れをせき止めて前方向へ集約する。
- バージスラインに沿う3D立体カップ構造:胸の底辺(バージスライン)に隙間なく沿うカップ設計により、胸の重み自体でカップが下へ押し出される現象を防ぐ。
これらの構造が備わっていない簡易的なインナーや、自身の体型に合っていないサイズを選んでしまうと、歩行時の呼吸や腕の上下運動によってわずか数分でアンダーが下方へスライドしてしまいます。