保護者が最も懸念しているのは、学校内での集団感染の可能性だろう。結核菌は、感染者が咳やくしゃみをした際に飛沫とともに飛び散り、それを吸い込む「空気感染(飛沫核感染)」によって広がる。ただし、すれ違った程度で容易に感染することは極めて稀だ。問題となるのは、締め切られた密閉空間で長時間の接触があった場合である。
学校保健安全法においても、結核は定められた第一種の感染症に準ずる扱いとして病状に応じた出席停止措置などが規定されている。教室や部活動の練習場といった空間での滞在はリスクを高める要因となるため、こまめな換気と日常的な衛生管理の徹底が学校現場に強く求められている。