2026年現在のエンターテインメント業界を見渡すと、大人向けコンテンツの存在感はこれまでになく高まっている。主導権を握っているのは間違いなく電子書籍業界だ。物理的な在庫を持たないデジタル配信の特性が、ニッチで尖ったテーマの作品を無数に市場へ送り出す環境を整えた。
かつてこうしたジャンルは、出版業界のメインストリームからは一線を画す異端として扱われることが多かった。しかし、ドラマ『全裸監督』が世界的なヒットを記録し、昭和から平成にかけての成人エンタメ史が批評・再評価された流れは大きな転機となった。タブー視されていた領域を文化やビジネスの文脈で語る下地が整い、ユーザーの偏見が薄れたことも現在の市場拡大に決定的な影響を与えている。