料理の完成度を高めるには、メニューの特性に応じた最適なカッティングを選択する必要があります。水分を保持したいサラダと、味を染み込ませたい煮込み料理では、断面の露出度やカットサイズが根本から異なります。主要な切り方の特性を一覧表に整理しました。
それぞれの切り方には明確なコツがあります。例えばカプレーゼ用のトマトの切り方では、モッツァレラチーズの厚みと完全に揃えた7ミリ前後の輪切りが理想です。横に倒した状態でヘタ側を左(利き手の逆)にし、刃先を皮に当てて手前に長く引きながら切り落とすことで、断面が崩れず美しい円形を保てます。
また、角切り(ダイスカット)を美しく揃える際は、くし形に切ったあと、内側の種とゼリー部分をペティナイフやスプーンで削ぎ落とし、外側の硬い果肉(果壁)のみを短冊状にしてから直角に刻みます。こうすることで、時間が経っても水分が染み出さず、ブルスケッタのバゲットが湿気るのを完全に防ぐことができます。
炒め物や煮込みに適した乱切りのコツは、縦半分に切ったあと、切り口を上にして斜めに包丁を入れ、トマトを手前に約90度回しながら一口大に刻んでいく手法です。断面の表面積が広くなるため、短時間の加熱でも調味料が内部まで素早く浸透し、煮崩れを防ぎながら濃厚な味に仕上がります。