近年の作品において、彼女が見せる演技の境地は目を見張るものがある。医療ヒューマンドラマの傑作として高い評価を得たドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』では、記憶障害を抱える脳外科医という難役に挑み、圧倒的なリアリティと温かみをもって演じ切った。
また、主演映画『市子』では、過酷な宿命に翻弄されながらも生きていく女性の複雑な内面を静謐かつ強烈に体現。言葉を超えた感情の奔流を観客にぶつけ、邦画史に残る名演と絶賛された。人間の闇と光、哀しみと希望を同時に宿すその演技は、まさに彼女にしか到達できない領域だ。