扇風機病のだるい原因と噂の真相!つけっぱなし頭痛を防ぐ快眠術

扇風機病のだるい原因と噂の真相!つけっぱなし頭痛を防ぐ快眠術

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インターネット上や都市伝説で古くから語り継がれてきた「寝ている間に扇風機をつけっぱなしにすると死ぬ」という言説は、かつて韓国を中心に「Fan Death(扇風機死)」として社会問題視された経緯があります。しかし、医学的な見地から検証すると、この噂には重大な誤解と見過ごされがちな真実が混在しています。 まず、高温多湿な日本の夏において、密閉された室内で扇風機の風を浴び続けたからといって、健康な成人が文字通りの低体温症(深部体温が35℃以下に低下する状態)に陥って命を落とすケースは極めて稀です。扇風機自体には空気を冷やす機能はなく、あくまで皮膚の表面にある汗を蒸発させる際の「気化熱」によって熱を奪っているに過ぎません。 しかし、死に至らないまでも、朝起きたときの耐えがたい倦怠感を引き起こす扇風機つけっぱなしでだるい理由は、れっきとした生理学的根拠に基づいています。 夜間に人間の体は、休息に適した「副交感神経優位」の状態に入り、内臓や筋肉を休ませようとします。ところが、一晩中冷たい風が皮膚の同じ部位に当たり続けると、体表面の温度が不自然に低下します。体は「冷え」から身を守るために血管をギュッと収縮させ、交感神経を無理やり興奮状態へと引き戻します。睡眠中にもかかわらず体内で激しい体温調整のアクセルとブレーキが同時に踏まれ続ける形となり、自律神経の乱れが引き起こされるのです。この自律神経の激しい疲弊こそが、朝起きた瞬間の「体が鉛のように重い」という強烈なだるさの正体です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。