富士山は何県?山頂に県境がない真相と私有地をめぐる歴史の真実

富士山は何県?山頂に県境がない真相と私有地をめぐる歴史の真実

富士山は何県?山頂に県境がない真相と私有地をめぐる歴史の真実の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

「富士山は静岡県と山梨県のどちらにあるのか」という問いに対し、関係省庁や自治体の公式発表資料が示す公的な見解は「静岡県と山梨県の両県にまたがって所在している」という回答になります。富士山の裾野は極めて広大であり、静岡県側は富士宮市・富士市・御殿場市・裾野市・小山町、山梨県側は富士吉田市・鳴沢村・富士河口湖町・忍野村・山中湖村など、実に多数の自治体にまたがって山体が形成されているためです。

国土地理院が発行する2万5千分の1地形図を開くと、中腹までは静岡県と山梨県の境界線が明確に引かれています。ところが、標高およそ3,360メートル付近(八合目)から上のエリアに目を凝らすと、あるはずの破線(県境)が忽然と途切れていることに気付きます。行政区画の境界線が一切引かれていない空白地帯、これこそが「富士山頂は何県にも属していない」と言われる最大の根拠です。

総務省や自治体関係者の説明によると、全国の自治体間には山林や湖沼、埋め立て地などを巡って境界が正式に定まっていない「境界未定地域」が複数存在します。富士山頂はその代表例であり、現在に至るまで静岡県と山梨県のどちらの領土とも法的に確定していません。つまり、「富士山全体としては両県にまたがっているが、山頂ピンポイントで問われれば『どちらの県でもない(未定地)』」というのが、現代の法制度上における唯一正確な答えとなります。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。