行田市を訪れるビジターが最も注意すべきは、秩父鉄道「行田市駅」とJR高崎線「行田駅」の地理的・機能的な隔たりです。両駅は直線距離で約4.5キロメートル、実際の道路移動距離で約5キロメートル離れており、徒歩で移動すると1時間以上を要します。タクシーでも所要時間は約10〜15分(運賃約1,800円〜2,200円前後)かかります。
歴史的な背景を紐解くと、かつて城下町・宿場町として栄えた旧忍町(おしまち)の中心部に大正時代に開業したのが現在の秩父鉄道「行田市駅」でした。一方、JR高崎線の「行田駅」は1966年に請願駅(国鉄時代)として郊外南部に新設された経緯があります。そのため、行田市役所、忍城址、商工会議所、古い足袋蔵が立ち並ぶ中心街は、すべて行田市駅の生活圏・徒歩圏内に集中しています。
都心から訪れる場合、上野駅や新宿駅からJR高崎線で「熊谷駅」まで行き、秩父鉄道に乗り換えて行田市駅へ入るルート、もしくは東武伊勢崎線で「羽生駅」へ向かい秩父鉄道に乗り換えるルートが、観光拠点への最短アプローチとなります。