ネット上の情報やSNSの口コミを鵜呑みにすることで生じるトラブルの典型例が、「見えない調味料のアルコール」と「設備環境の確認不足」です。
「ベジタリアン料理だからハラールにも適合する」という思い込みは危険です。日本の精進料理や野菜料理であっても、風味づけの料理酒、みりん、味噌の保存料として添加される酒精(アルコール)が含まれているケースが多々あります。これらはイスラム教食事規定において厳格に忌避される対象です。
また、食事の満足度を左右する重要な要素が礼拝スペース付きレストランの有無です。1日5回の礼拝を行うムスリムにとって、食事前後に清潔な場所で礼拝を行える設備(小洗浄を行えるウドゥ設備やキブラと呼ばれるメッカの方角表示)が整っている店舗は、極めて安心感の高い滞在先となります。専用スペースがない場合でも、静かな個室を一時的に開放するなどの柔軟な配慮が評価を大きく左右します。