和室のない間取りが全体の半数以上を占める現代のマンションや新築戸建てでは、リビングへの仏壇配置がスタンダードになりつつあります。かつては客間や専用の仏間に隔離されることが多かった仏壇ですが、家族が集うリビングに置くことで、故人が家族の団らんに加わり、日々の供養が自然な習慣として定着するという心理的メリットが評価されています。
リビングや限られた間取りのマンションに仏壇を設置する際は、物理的な生活環境への配慮が不可欠です。
- 目線の高さを揃える:正座して拝むのか、椅子やソファから拝むのかによって適切な高さが変わります。見下ろす形にならないよう、本尊が拝む人の目線よりやや高くなる位置に台を設置します。
- 生活動線と静けさの確保:テレビの真横やドアの開閉ですぐぶつかる場所は避け、リビングの一角でも少し落ち着いて佇めるコーナーを選定します。
- 寝室への配置:高齢者の単身世帯やワンルームマンションでは寝室に置くケースも見られます。その際は、足元が仏壇の正面に向かない配置を意識し、ベッドの横や頭側に設置するのが礼儀に適っています。