「マジックハンド」と混同されやすいボスの筆頭、「マスターハンド」。その正体と開発設定には、スマブラの世界観そのものを決定づける深遠なバックストーリーが秘められています。
公式設定資料および桜井政博氏の言及によると、マスターハンドは「創造心の化身」「子どもの右手」とされています。初代『ニンテンドウ64版』のオープニングで、子ども部屋の机の上に並べられた人形たちに命を吹き込んで戦わせる演出こそが、スマブラというゲームの本質です。つまり、マスターハンドとは「おもちゃで遊ぶ人間の手」そのものであり、マジックハンドのような人工物ではなく、生命と創造の象徴なのです。
このマスターハンドには、シリーズを通じて数々の裏技や小ネタが存在し、プレイヤーの間で語り継がれてきました。
『スマブラDX』では、特定のコントローラー操作とキャラクター選択画面のカーソルバグを利用することで、「プレイヤーがマスターハンドを直接操作できる」という伝説の裏技が発覚しました。通常プレイではあり得ない規格外の巨体と多彩な必殺技を繰り出せる仕様は、当時のゲーム雑誌やコミュニティを騒然とさせました。そして『スマブラSP』のストーリーモード「灯火の星」終盤において、この「マスターハンド操作」が公式の正規イベントとして逆輸入され、長年のファンを熱狂させた経緯があります。