各球団が持続的に強さを維持するための根幹を成すのが、毎年秋に開催される新人選手選択会議、通称ドラフト会議です。1965年に戦力均衡を目的に導入されたこの制度は、自由獲得枠や逆指名制度の廃止など度重なる制度変更を経て、現在の「1巡目入札重複時の抽選(クジ引き)+2巡目以降の完全ウェーバー方式」へと進化しました。
ドラフト会議の舞台裏では、球団スカウトが数年間にわたり選手の技術だけでなく人間性や家庭環境まで徹底調査するドラマが存在します。かつて競合必至の超目玉選手が指名された瞬間の監督たちの表情や、くじを引き当てた際の歓喜は、日本の秋の風物詩として国民的な注目を集めます。また、近年は育成ドラフト制度の拡充により、下位指名や育成契約から球界を代表するエースや首位打者へ登り詰めるサクセスストーリーも数多く誕生しています。
移籍市場に目を向けると、プロ野球移籍・トレードの流動性は近年急速に高まっています。従来の国内FA(フリーエージェント)やポスティングシステムによるメジャー挑戦に加え、出場機会に恵まれない中堅・若手選手を救済する「現役ドラフト」が定着したことで、移籍先で劇的な覚醒を遂げる選手が続出しています。
球界の最新年俸ランキングにおいては、トップ層の年俸が5億〜10億円規模に達する一方で、MLBトップ選手の数十億円規模と比較すると総額では開きがあります。しかし、手厚い年金制度や手当、国内での高い社会的ステータス、そして手厚い選手ケア環境を背景に、日本でキャリアを全うすることを選択するトッププレイヤーも少なくありません。