ネットコミュニティやSNS上では、時折「昔のタラちゃんは性格がサイコパスで怖かった」「裏設定が存在する」といった過激なトピックが話題に上ります。しかし、これらの噂の多くは原作漫画の時代背景やネットミームによる誇張が原因です。
昭和20〜30年代に描かれた原作漫画やアニメのごく初期(昭和44年〜46年頃)において、タラちゃんは現代のような「礼儀正しいお利口さん」だけではなく、激しいかんしゃくを起こしたり、いたずらで周囲を困らせたりする、極めて生々しい幼児として描かれていました。例えば、おもちゃを独占してカツオに噛みつこうとしたり、大人の都合を気にせず容赦のない正論を放ったりする描写です。これが現代のコンプライアンス意識やマイルドな作風に慣れた視聴者の目に触れたことで、「性格が怖い」「腹黒い」というミームへ変容していきました。
また、「大人になったタラちゃんの将来」に関する都市伝説も数多く流布しています。「成長して不良になった」「難関大学へ進学した」といった言説は、すべてネット上の創作物か、過去に放送された大手菓子メーカーのパロディCM(大人のサザエさんを描いた実写企画)でのイメージが混同されたものです。公式設定としての『サザエさん』の世界観は「永遠の昭和」をループしており、タラちゃんが大人になった公式の未来エピソードは本編中に存在しません。