山下美月の俳優としての転換点となったのは、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』での望月久留美役です。幼少期からの複雑な家庭環境に葛藤しながらも、看護師として自立していく繊細な女性像を自然体で体現し、朝ドラ視聴層や辛口のドラマ批評家からも絶賛を浴びました。
アイドル出身俳優にありがちな「過剰な記号的演技」とは一線を画し、視線の揺らぎや言葉を飲み込む瞬間の微細な筋肉の動きなど、内面の葛藤を静かに伝える芝居が業界関係者の高い評価につながっています。その後もTBS系ドラマ『Eye Love You』や日曜劇場『下剋上球児』など、幅広いジャンルで存在感を発揮し続けてきました。
2026年現在も話題の連続ドラマや映画への出演が相次いでおり、等身大のOL役から影を帯びたサスペンスのキーパーソンまで、役柄の幅を急激に広げています。「元乃木坂46」という枕詞を必要としない、実力派若手女優としてのポジションを確立しつつあります。