君沢ユウキの俳優人生において、決定的なターニングポイントとなったのが2009年放送の特撮テレビドラマ『仮面ライダーW』です。彼が演じた園咲霧彦(旧姓:須藤霧彦)は、敵組織ミュージアムの幹部でありながら、誰よりも街「風都」を愛していた悲運のキャラクターでした。
彼が変身する「ナスカドーパント」のスタイリッシュなデザインと圧倒的な戦闘力、そして愛する街を汚す組織の悪行に苦悩し、最期は信念を貫いて散っていく壮絶な退場劇は、放送後15年以上が経過した現在でも特撮ファンの間で「仮面ライダー史上屈指の名エピソード」として語り継がれています。
当時の制作インタビューにおいて君沢は「悪役であっても、彼なりの正義と風都への愛を一切ブレさせずに演じ切ることを意識した」と語っており、その情熱的なアプローチが主人公サイドに匹敵する絶大な人気を獲得する原動力となりました。劇中で着用していた「ウインドスケール」のネクタイやスーツの着こなしは、大人の男性ファンをも巻き込むブームを巻き起こしました。