愛車の傷に塗るだけは逆効果?タッチアップペン正しい使い方と失敗回避術

愛車の傷に塗るだけは逆効果?タッチアップペン正しい使い方と失敗回避術

愛車の傷に塗るだけは逆効果?タッチアップペン正しい使い方と失敗回避術についての疑問解決ガイドをお届けします。

美しい仕上がりを手に入れるための工程において、作業全体の約8割の重要度を占めるのが塗装前の下準備です。どれほど器用に塗料を乗せたとしても、色が違っていたり、塗膜が密着せずに数週間で剥がれ落ちてしまっては元も子もありません。

最初に行うべきは、自車の正確な純正色を特定することです。自動車のボディカラーには車種や年式ごとに厳密な「カラーナンバー(カラーコード)」が割り振られています。似ているからといって「ホワイト系」「シルバー系」といった大まかな色名で選ぶと、太陽光の下で塗料のトーン差が露骨に現れます。大手補修メーカーであるホルツ(Holts)やソフト99(SOFT99)の製品を選ぶ際、ホルツ車体カラーナンバー確認方法として基本となるのが「型式プレート(コーションプレート)」のチェックです。

型式プレートは、運転席や助手席のドアを開けたBピラーの付け根、あるいはエンジンルーム奥のバルクヘッド付近に金属製プレートや耐候性ステッカーとして貼付されています。プレート内に記載された「COLOR」「COL」に続く3桁前後の英数字(例:トヨタの「070」ホワイトパールクリスタルシャイン、マツダの「46G」マシーングレープレミアムメタリックなど)が正規のカラーナンバーです。近年増えている特殊な多層塗装色の場合、カラーベースとパールベースが分かれた2本組のセットが指定されているケースもあります。

カラーナンバーを特定して塗料を用意したら、次は施工部位のシリコンオフ 脱脂 下地処理に移ります。ボディ表面には走行中に付着したピッチ・タール、油分、そして定期的に施工されるボディコーティングやワックス成分が強固に張り付いています。これらが傷の溝に残った状態では、塗料が弾かれてしまい、強固に密着しません。水洗いとカーシャンプーで砂やホコリを完全に洗い流した後、専用の脱脂スプレー(シリコンオフ)をマイクロファイバークロスに吹き付け、傷の中までしっかりと油分を拭き取ります。

続いて行うのが、マスキングテープ 傷補修 貼り方の基本テクニックです。傷の周囲ギリギリ(境界線から約0.5mm〜1mm離れた位置)を囲むようにマスキングテープを密着させます。このマスキングには「余計な箇所への塗料付着を防ぐ」役割だけでなく、後の研磨工程において「傷周囲の正常なクリア層をペーパーの摩擦から守る防壁」としての決定的な意味があります。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。