関菜々巳の卓越したバレーセンスは、いかにして育まれたのでしょうか。彼女の原点を探ると、千葉県の名門・県立柏井高校時代に行き着きます。同校は徹底した基本技術と組織的なコンビバレーで全国にその名を知られる強豪校です。関菜々巳は高校時代、キャプテンかつ絶対的司令塔として春高バレーなどで躍動。当時から「スパイカーの打点を落とさないトス」「相手のブロックを完全に一枚にする配球」で高校バレー界の注目を一身に集めていました。
高校卒業後、2018年に名門・東レアローズに入団すると、内定時代から即戦力として定着。ルーキーイヤーとなる2018-19シーズンには、高卒1年目とは思えない落ち着き払ったトスワークでチームを牽引し、最優秀新人賞およびベスト6をダブル受賞するという快挙を成し遂げました。この鮮烈なデビューが日本代表スタッフの目に留まり、瞬く間にシニア代表へ招集されることになります。
2019年のモントルーバレーマスターズでは、強豪各国の代表選手を抑えて「ベストセッター賞」を受賞。当時から海外メディアは「日本の若き司令塔は手の内を読ませない」「トスの出所が極めて見えにくい」と絶賛していました。イタリアの地元紙やバレー専門メディアでも、イモコ加入以降、「クイックを多用する日本的な緻密さを持ちながら、欧州のダイナミックなバレーにも瞬時に適応できる柔軟な戦術眼の持ち主」として、非常に好意的な論調で評価され続けています。