検索エンジンや知恵袋で「シャーザー 目の色」と検索すると、サジェストに「病気」「失明」「義眼」といった不穏なキーワードが並ぶ場面が見受けられます。常人離れした左右の色の違いから、「事故で片目を負傷して義眼を入れているのではないか」「進行性の眼病を患っているのではないか」と勘繰るファンが後を絶たないためです。
断言しますが、これらは医学的根拠のまったくない完全な誤解です。シャーザーの瞳は「良性の先天性虹彩異色症」であり、眼球内部の構造や網膜、視神経にはいかなる機能的障害も存在しません。
野球において、ピッチャーというポジションは投球動作そのものだけでなく、打者のバットスイングの軌道、走者のわずかな重心移動、キャッチャーからの微細なサインを0コンマ数秒で知覚する高度な動体視力と空間認知能力が要求されます。もし彼のオッドアイが弱視や視野欠損を伴う病的なものであれば、時速155キロを超える精密なフォーシームや、急激に消えるスライダーをコーナーギリギリに投げ分けることは不可能です。何より、歴代屈指のスラッガーたちを翻弄し続けてきた驚異的な奪三振率の高さが、彼の両眼が完璧な立体視と解像度を保持している事実を何よりも雄弁に物語っています。