蛤碁石の作り方と職人技の秘密|白き至宝が生まれる全工程と選び方

蛤碁石の作り方と職人技の秘密|白き至宝が生まれる全工程と選び方

蛤碁石の作り方と職人技の秘密|白き至宝が生まれる全工程と選び方の要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

蛤碁石ができるまでの道のりは、極めて過酷かつ繊細です。厚みのある天然の蛤貝殻から、いかに狂いのない均一な球冠体を削り出し、完璧な艶を与えるか。ここでは、日向特産蛤碁石が生み出される主要な製造工程を順を追って紐解きます。

製造の第一歩は、厚みと硬度を備えた原貝の選別から始まります。貝殻の最も厚い部分を見極め、専用の円筒状ドリルを用いて丸い円柱形に打ち抜く碁石くり抜き面取りの作業へと移ります。貝殻は外側と内側で湾曲度が異なるため、職人は貝の形状に合わせて0.1ミリ単位で角度を微調整しながらくり抜かなければなりません。

くり抜かれたブランク材(素地)は、職人が回転する砥石に1粒ずつ押し当て、碁石特有の滑らかな曲面に削り出す「面取り(成形)」が行われます。左右均等な美しい曲面を作り出すこの感覚は、機械制御では決して再現できない職人の掌の記憶によるものです。

成形を終えた碁石は、杉の樽の中に珪砂や水と共に入れられ、数日間回転させて表面の細かな凹凸を整える「樽磨き」にかけられます。その後、過酸化水素水などを用いた脱色・洗浄を経て、日向の温暖な天日干しにより深みのある白さを引き出します。仕上げに行われる蛤碁石研磨艶出しでは、微細な研磨粉と専用の布を用いて磨き上げられ、宝石のような濡れ艶を宿した乳白色へと昇華します。

最後の関門が「選別」です。伝統工芸士手作業により、色合い、縞目の入り方、微細なキズや形状のわずかな歪みが目視と指先の感触で1粒ずつ検査され、180個の白石が寸分の狂いもなく揃えられます。

吉田 誠
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吉田 誠

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