国会議員の居眠り映像がニュースや情報番組で拡散されるたび、SNSや掲示板、Yahoo!知恵袋などでは苛烈な批判が飛び交います。
「税金泥棒の極み。時給換算で数万円もらいながら寝ているなど許されない」「民間で同じことをやったら即日解雇案件だ」「カメラで常にAI監視して、寝ていた秒数分だけ歳費から天引きしろ」といった有権者の怨嗟の声は、政治不信の決定的な火種となり続けています。
こうした国民の怒りを受け、国会に先駆けて動きを見せているのが地方議会です。一部の先進的な地方自治体では、議会改革の一環として地方議会における居眠り罰則条例や政治倫理条例の厳格化が議論されています。
例えば、本会議や委員会中の居眠り・読書・無関係なスマートフォンの操作を「品位を汚す行為」として明確に禁止し、市民からの通報や議長の目視によって警告を発する仕組みを導入した議会が存在します。再三の警告に従わない場合は政治倫理審査会に諮られ、出席停止や議員報酬の一定割合の差し止め、さらには問責決議を下すといった具体的なペナルティを課す実例も登場しています。地方自治法に基づく地方議会の方が、住民との距離が近い分だけ自浄作用のプレッシャーを受けやすい傾向にあります。
さらに視野を海外の議会に向けると、日本との意識の差は歴然としています。例えばイギリスの下院(庶民院)では、狭い議場に議員同士が肩を寄せ合い、相手の発言に対して激しい野次や歓声を上げながら白熱した討論を戦わせます。居眠りなどしていれば即座に議長から厳重注意を受けるだけでなく、メディアや有権者から「無能の烙印」を押され、次期選挙での公認剥奪に直結します。台湾の立法院のように、議員の議場での行動規範が厳しく定められ、怠慢行為に対して公的な懲戒手続きが迅速に機能する国も少なくありません。