きゅうり・トマト・ツナの和え物において最大の課題となるのが「水分の浸出」です。きゅうりは約95%、トマトは約94%が水分で構成されており、塩分を含む調味料を直接かけると浸透圧の作用によって細胞壁から急速に水分が流出します。これが、食卓に出して15分後には器の底に汁が溜まり、味が薄まる根本原因です。
編集部では調理手順の違いによる水分流出量と食感の持続時間を比較検証しました。その結果判明した、水っぽくならない裏ワザの決定打は以下の3ステップです。
この検証結果が示す通り、最も重要なのは「トマトの種(ゼリー部分)の扱い」と「油分のバリア機能」です。トマトの種周りは水分の塊であるため、あらかじめスプーン等で軽く取り除くか、キッチンペーパーの上にカット面を下にして約3分間置いておくだけで余分なドリップをカットできます。
さらに、塩揉みしてしっかり絞ったきゅうりとトマトに対して、調味液を入れる前にツナ缶のオイル(またはごま油小さじ1)を先に絡めて野菜表面を油膜でコーティングします。この疎水性バリアによって、後から加える醤油や塩分が直接細胞内に浸透するスピードを物理的に遅らせることが可能となります。